AprilTagはミシガン大学で開発され、現在では世界中で幅広く活用されているコードです。QRコードに比べて構造がシンプルで判読性に優れ、軽量かつ高速に動作し、遠距離からの読み取りにも強いのが特長です。NASAでも採用され、ロボットやドローンの識別マーカーとしても利用されています。
主な特長
- 遠隔にあるタグでも読み取り可能
- 複数のタグを一括で読み取り可能
- 複数タグを組み合わせた読取にも対応
- 汚れ、歪み、角度、照明の影響を受けにくい
- 産業用ロボットやドローンのマーカーとして活用
- 軽量で高速な読取システムを実現
- 現在も研究者・開発者によって改良が継続
- 商用利用可能なBSDライセンス
また、AprilTagはマルチタグの組み合わせにより、膨大な数のIDを扱うことができます。
- 1タグ = 587通り(ID0~586)
- 2タグ = 344,569通り
- 3タグ = 202,262,003通り
- 4タグ = 118,727,795,761通り
マルチタグ運用では、コンボタグセットごとに位置や順序をあらかじめ定義し、シーケンスとして連結しながら読み取ります。
AprilTagの特徴
AprilTagの特徴や活用について
AprilTagは、距離があっても確実に検出・読取が可能です。複数のタグや組み合わせタグを瞬時に認識でき、物流現場での商品検品や在庫確認を効率化します。さらに、タグは仮想オブジェクトとして認識され、角度推定など高度な活用も可能です。
読取イメージ(例)
- 読取イメージ例
- 事前に担当店舗のデータを取得
- カート内全てのコードを読み取り、データの桁数から便と店舗を読み取ったら、店舗データの商品リストと読み取った商品を突合する
- 合致したらOK
- 不足商品やリスト外商品があれば表示
タグの生成と印刷(例)
タグの生成とタグシール印刷システム(例)
入庫管理システムにおけるラベル印刷機能を示しています。
製品情報を登録すると、自動的にAprilTag(QR風の識別コード)が生成され、製品名・製造日・保存方法などの詳細情報と共にラベルとして出力されます。印刷枚数を指定して「印刷」ボタンを押すことで、複数枚のラベルを一括発行することができ、倉庫での入庫・出庫管理や検品作業を効率化します。